(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

反グローバリズム

先週の14日、米大学フットボール優勝校、クレムソン大のメンバーを祝うため、
トランプ米大統領はホワイトハウスに彼らを招いたのですが、
政府機関の一部閉鎖の影響で自宅待機状態にあるホワイトハウス職員が多く、
食事を用意することができなかったため、トランプ大統領が
自腹でファストフードを買い、もてなしたというニュースがありました。


で、その週の19日にはホワイトハウスからのテレビ中継で、
トランプ米大統領、自ら政府機関の一部閉鎖解除に向けて提言を行っています。
メキシコ国境での壁建設予算をめぐるトランプ米大統領と民主党の攻防による
政府機関の一部閉鎖は4週目に突入。
首都ワシントンから最北州のアラスカまで、給与の支払いが断たれた家族は
全米で雪だるま式に増加。
影響はそうした家族の消費に依存する商店や企業にも及んでいるらしい。


アメリカのそのような状態に対し、政府機関の一部閉鎖解除を目指すため
メキシコ国境に壁を建設する予算と引き換えに、
不法入国の若者らを一時的に保護する案などが盛り込まれていました。


トランプ政権は2017年、幼少時に親に連れられて米国へ不法入国した若者の
強制送還を免除する措置「DACA(ダカ)」の撤廃方針を表明し、
野党・民主党の強い反発を招いていましたが、この19日の提案では、
民主党が壁の建設予算57億ドル(約6300億円)を受け入れれば
「DACA」を3年間延長するとの内容。
また、特定の国からの不法移民に一時的な滞在を認めてきた「TPS」の制度も延長。
これに加えて緊急人道支援に8億ドル、国境での薬物検知技術に8億5000万ドルの
予算を計上し、国境警備要員や移民担当判事を増員するとした。


実はコレ、以前に、民主党が政策として挙げていた内容で、
「強制送還を免除する措置「DACA(ダカ)」はオバマ政権時に措置出来なかった。


もともと、議会というか民主党が壁の建設予算を無視したような予算案の内容に、
トランプ大統領がサインしなかったコトにより起きた、与党vs野党の政権闘争。
ま、早い話し、これまでハッキリと決めかねていたコトを先送りせず、
問題解決という視点でハッキリとさせようという提言。


ところが、不法移民を野放しというか歓迎してきたのは共和党も民主党も同じで、
安い労働力を大企業に提供し、その見返りに政治献金や票をいただくという話し。
だから、この件はいつまでたってもダラダラと続く、議会はこの件をハッキリと
させたくない。
そこで、登場するのが、「国家非常事態宣言」今は警察の管轄ですが、
軍を配備し、軍の予算でメキシコ国境の壁を作るというもの。


さて、この移民問題(不法‣合法含む)何もアメリカの問題だけではない。
世界に共通する外国人労働者問題、EUを脱退するイギリスも根っこはコレ、
日本もそうですが、企業は安い労働力を求めています。
手っ取り早く利益を上げるためには人件費を下げるのが効果的、
生産性の向上など見向きもしない。
このように大企業の利益第一主義というものがグローバリズムの側面で
国民生活向上や国の利益は考えてはいない。


フランスで反マクロンデモが盛んに行われていますが、
彼らはフランス語ではなく、英語で「We want Trump」とシュプレヒコールを
叫びながらデモっています。
イギリスがEUを脱退するのと同じく、彼らも反グローバリズム。
日本のメディアの報道は極端に低いですが、今年は反グローバリズムの運動が、
あっち、こっちで、起きるコトでしょう。


グローバリスト≒共産主義者 - (Hine's 兄さん) 徒然雑記