(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

「Get Back」とグローバリズム-1

1950年頃から始まったグローバリズム・グローバル化。
どこの国も国家をあげて、この大きな流れに乗ってきたワケですが、
この70年ホドで、結果がでてしまい、勝者と敗者がハッキリと
わかってしまいました。


勝者というのは、支配層、エスタブリッシュメントといわれる人達。
政治家・マスコミ・大企業。
敗者はそれ以外の方々、庶民・労働者・中小企業。


これは、当初のグローバリズムの目指したものとは違った結果を生んでいます。
まぁ、世の中、何事にも「本音とたてまえ」があるので、そこを利用できる
立ち位置にあった人達が勝者となった、というワケ。
グローバリズムのお題目である「国家という古い枠を超えて」とか「世界はひとつ」とか
結局、敗者となった方々には縁遠いうたい文句でしかなかった。


さて、アメリカの労働賃金は現在1970年代後半にまで、回復したそうです。
今、全体的に経済の景気が良いとされているアメリカでさえ、コレです。
確かに、グローバリズムが始まった頃は、雇用も増え、賃金も増加していました。
ところが80年代に入り、先進各国は、賃金を抑えるため、労働力の安い国へと
生産拠点を発展途上国へ移します。
理由は簡単で、その方が儲かったから。


そうなれば、モノは安くなりますが、それと同時に労働賃金も下がってしまいます。
例えば、自国の見積りと発展途上国の見積りを比べれば、
やはり、発展途上国の見積りの方が、同じモノを作る場合、かなり安く作れる。
なぜなら、労働賃金に差があるから。
そうなれば、発展途上国並みに見積りを下げなければ、自国に仕事が残らない。
自国というか、中小企業に仕事が残らなくなるので、労働賃金を下げなければ
ならなかったのが現実、それでは誰の暮らしも良くならない。


そして、そこへ追い打ちをかけるように移民労働者が溢れ、
移民まで労働者の税金などで、養わなければならなくなった。
「国家という古い枠を超えて」とか「世界はひとつ」とか、そのような理念が
生み出したものは、労働者たち庶民の貧困化でしかなかった。


そのような出来事が、かれこれ20年ホド続いています。
当然その反動も大きく、フランスのイエローベストや、イギリスのブレグジット
アメリカのトランプ現象
世界を均一化し、文化的アイデンティティとか宗教や、
政治が重複する政府という不鮮明な超国家(EUのような)への反対を示しだした。


そしてこれらは50年前、すでにThe Beatlesの「Get Back」で主張されていた。


つづく・・・