(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

グローバリスト≒共産主義者

ロシアのプーチン大統領は20日、モスクワで開かれた年末恒例の大規模記者会見で、
北方領土を日本に返した場合に米軍基地が置かれる可能性について、
「日本が決められるのか、日本がどの程度主権を持っているのか分からない」と指摘。
基地問題で主権を行使できていない実例として、
米軍普天間飛行場の辺野古移設について言及。


「知事が基地拡大に反対しているが、(日本政府は)何もできない。
人々が撤去を求めているのに、基地は強化される。
みんなが反対しているのに計画が進んでいる」

まぁ、そんなコトを話したというコトですが、日本の報道では何故か
このコメントのみを切り抜き、プーチンが沖縄県知事を応援している、
または、北方領土問題について牽制しているとかなんとか、という話しが多い。


実はコレ、アメリカ・中国向けの話しで、肝心なコトはそこではない。
世界中にミサイル防衛システムを配備している事への懸念を
辺野古を例にとって話しただけ。
ロシアから見れば、防衛ミサイルといってはいるが、配備さえすれば攻撃型に
簡単に変えられるという意味。
ロシアとしては、その事実がある限り対抗せざる得ない、という話し。
日本側はそうはさせないと云うが、そこは鵜呑みに出来ないので、
あえて、日本にどれだけ主権があるのか、一切の前提条件なしに、
先に、日露平和条約を進めたいというのがプーチン大統領の本音。


要するに、日米安保が永遠には続かないコトを話しているし、
現実に、米軍はヨーロッパや中東、韓国からも引き上げ準備に入ってる。
中国がヤバいという認識があるにも関わらず、このままでいいのかという提案。


この件で、プーチン大統領はグローバリストではないというコトがわかります。
国家主権というものの大切さを語っているからです。
グローバリストというのは世界がうまく行くコトを望み、
ハッキリ云えば国という概念をあまり持ちません。
自分の生まれた国がうまく行くコトよりも世界がうまく行くコトが大切で、
そっちの方に関心が高く、共通するものは国家の利益よりも世界平和や
調和といったものを優先させるように見えて、実際にはどんなコトでもする傾向であり、
その為にはナショナリストを徹底的に潰すヤり方。


アメリカでグローバリストが巣くうウォール街なんかもそうですが、
自分たちの利益最優先であり、国益を嫌い、国家を否定する傾向が強い。
なので、彼らの敵はトランプ大統領。
EUなんかもそうですが、グローバリズムで出来ています、加盟国に
国家主権などほとんどありません、EUで決定したことに従わなければならない。
ここでも加盟国という各国家を強く否定する考えにつながる。
これでは離脱するイギリスやそれに続こうとする国が現れるのもムリはない。


"グローバリズム重視する国 vs 国家主権を重視する国" が始まるワケですが、
このグローバリズム、国家を否定するあたりなど、共産主義そのものです。
共産革命がもっとも嫌ったものは国家でした、共産主義が広まれば国家は
必要がないとされていました。
もうひとつ、どちらも唯物主義であること。(いいかえれば拝金主義)
そういう意味では無神論国家とされる日本もヤバいワケですが、
まだ、グローバリストや共産主義者よりは謙虚さや寛容性があるので
ややマシかも知れません。


いずれにせよ、中国の一帯一路に見るグローバリズムは世界共産化の道具です。
フランスやドイツなんかでは前向きに検討しているというコトですが、
とにかく、プーチン大統領は、日本という国が「国家主権を重視する国」
であるのかハッキリさせろと云いたいのでしょう。