2回目の米朝首脳会談は進展なく終わった。
引き続き交渉を進めていく考えを示しているトランプ大統領ですが、
米朝間には溝があることも認めている。
本音で云えば「完全な非核化をする気のない」キムジョンウン。
アメリカが制裁を加えていること自体が戦争状態であると思っているに違いない。
あれ以来、ミサイルの1本も撃っていないのだから、
次はアメリカが譲歩するべきだとでもいいたそうな感じ。
会談直後に行われたトランプ米大統領とポンペオ米国務長官の記者会見によると、
寧辺(ニョンビョン)の核施設廃棄や査察を受け入れる見返りとして、
「完全な制裁の解除」を求めてきたという。
寧辺の核施設廃棄が行われたとしても、それ以外のミサイルや核弾頭、
高濃縮ウランを生産する未申告の他の核施設などが温存されるため、
今回は合意に至ることはふさわしくないと判断したという流れ。
もともと、決裂させに行ってる感じがする。
トランプ大統領は、「早くやるより、正しいことをしたい」
「いつでも立ち去る準備ができている必要がある」とも話していました。
キムジョンウンは、以前よりトランプ大統領が「非核化」という外交成果を焦り、
妥協すると見ているフシがある。
もう一方で、次の選挙で敗れることを期待し、時間稼ぎに入ろうとしている。
2回も会談を行ったのは、経済開放のチャンスを与えたトランプ大統領の"親心"で、
それを対等な交渉だとカン違いしたツケは大きい。
北朝鮮は、アメリカの経済制裁が解除されなくても、
中国と韓国から支援してもらえると安心しているのかもしれないが、
中国がさらに経済的苦境に陥れば、北を助ける余裕は失われる。
しかも、正月の習近平による「台湾への武力行使も辞さない」というスピーチに
危機感を覚えた欧州議会は、台湾を支援するとの内容の声明文と、
議員155名の署名を蔡英文総統に届けています。
ロシアに対しても、安倍首相を通して北に対する経済制裁に
協力を呼びかけていく意向を示した。
さらに北朝鮮への軍事攻撃の可能性については、前回もあり得たので、
いつでもイケる準備があるのは間違いない。
米韓合同軍事演習など行う必要もなく、直接ヤったほうが早い。
要するに、共産主義的独裁国家の存在は許さないというコト。
自由化、資本主義化、民主化しないと生き残れないことを北朝鮮で見せて、
中国に教訓とさせるのが、トランプ大統領の戦略。
ま、その前に、米朝会談の1周年にあたる6月くらいに
北朝鮮側が知られていないと思っている核施設にでも攻撃し、
次の交渉に臨むという選択もアメリカにはある。
トランプ大統領は、自由、民主、信仰の価値を重視する「神の正義」に基づいて、
「本丸」である中国の民主化をも目指しているので、
結局、北朝鮮がどのような態度をとろうが、解体されるコトになる。