(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

「在韓米軍の撤退を禁じる法案」


ニュースによれば、米国議会の与野党の議員が、
「在韓米軍の撤退を禁じる法案」を提出したと書かれています。
いつ成立するかどうかは、まだわからないようですが、
米朝協議でトランプ大統領が在韓米軍の撤退を交渉材料にしないよう
牽制する狙いがあるというコトだそうです。


まぁ、北朝鮮の非核化や民主化といった目的を達成する上では、
米朝間で、かなりの駆け引きが予想されます。
議会が事前に大統領の手足を縛っておきたいという思惑がないとはいえませんが、
在韓米軍については対北朝鮮だけでなく対中国を考えると、
これは現在の日本にとっては良いコトかも知れません。


で、アメリカ上院情報特別委員会の公聴会で、コーツ国家情報長官が、
「北朝鮮が核兵器と運搬手段、製造能力を全面放棄する可能性は低い」
「北朝鮮はアメリカや国際社会から譲歩を引き出すため
部分的非核化に向けた交渉をしている」
「完全非核化と矛盾する活動が引き続き観測される」と指摘しています。


また、米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)は30日、
北朝鮮北西部東倉里(トンチャンリ)のミサイル基地「西海(ソヘ)衛星発射場
エンジン燃焼試験台などの施設の解体作業が昨年8月以来、中断していると指摘、
商業衛星画像に基づく分析結果を発表。


とにかく、北朝鮮国内での非核化に向けた動きは止まっています。


南北統一を目指す韓国のムン大統領が、南北統一の条件として米国に
在韓米軍の撤退を迫るコトは現実的にあり得るかも知れません。
ムン大統領は、北朝鮮の非核化よりも統一を優先しているのは明らかなので、
国連安全保障理事会の制裁決議で義務付けられた輸出の届け出さえ見送る。
セドリが公になりそうなので、「威嚇飛行」をされたなどと被害者ぶる。
他にも、北朝鮮は、外貨稼ぎのために中国に漁業権を売却しています。
これも国連安保理の制裁に違反する行動。
南北両国共に、国連安保理なんて、なんの役にもたたない。


韓国が、おカネというか物資も含めて、北朝鮮を買収するかたちに持って行けば、
『北の核ミサイル』が、『統一朝鮮の核ミサイル』になる可能性はある。
後は『それを誰がコントロールするか』の問題だけ。


2月下旬に、2回目の米朝首脳会談が実施される予定ですが、
韓国、中国といった「抜け穴」があるなかで非核化交渉を進めることは、
アメリカにとっても簡単なコトではないハズです。
アメリカの交渉力に期待したいところですが、それよりも、
日本が北朝鮮問題について、なんのイニシアチブも取れていないコトが情けない。
せめて、主権国家として当たり前の、中国や北朝鮮の核から自国を守れる体制を
早期に整えて頂きたいもんです。


まぁ、韓国政府の日本に対する態度を見れば、近い将来、統一朝鮮が
日本の自治権を持ち、植民地化したいと思っているのでしょう。
そんな、最悪の場合を想定すれば、米軍の朝鮮半島からの撤退だけでなく、
韓国に対する武器供与を見直さないといけない。
そうでもしないと、中国に米軍の最新兵器が渡ってしまう。


日本にとっては、日米同盟がますます重要になり、日露平和条約の意味が
国防案件であるということもわかるハズです。
と同時に、自主防衛力の強化が如何に重要かということも思い知る。