(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

大西郷遺訓からの~・・・

『現代語訳 大西郷遺訓』という書籍があります。
そこには・・・・
広く各国の制度を採用し、開花文明に進もうとするならば、
まず、我が国の本体を据え、その基礎の上に教化を行ない、風俗を改善し、

その後に、おもむろに外国の長所を取入れて行くべきである。
それをせずに、みだりに外国を模倣したならば、国の本体は見失われ、
破壊され、風俗は乱れ、教化も衰え、国民は邪道に走って、

救うべからざる状態になり、ついには外国の支配を受けることになるであろう。

と書いてあります・・・


さて、「おカネ」というモノは、債務と債権の記録であるという考えがあります。
特に、銀行預金というおカネは、借り手と銀行との間に「貸し借りの関係」
現れた瞬間、この世で、おカネとして生まれるというモノ。
もちろん、現金紙幣は銀行が調達もしくは保有している必要がありますが、
今どき現金でおカネを借りる人もいない。(大金だと危ないし)


銀行が貸し出すおカネは「銀行預金」であり、バランスシート(貸借対照表)において、「記載」されることで、この世に生を受けるのが、銀行預金という「おカネ」です。


詳しい内容を丁寧に説明されていますので必見
預金の取り付け騒ぎとバランスシート - ネコでもわかる経済問題・総合


なぜ借り手が銀行からおカネを借りるのかといえば、「将来の所得」のため。
または、購入を希望されるお客様のため、等々・・・。
借り手は銀行からおカネを借り、工場などを建設し、製品を生産して儲ける。
儲けた「所得」から、借り手は銀行に金利を支払う。
借り手が負債を増やし、資本を入れ、
生産活動を拡大することで成長するのが「資本主義」であるとすれば、
負債の否定は「資本主義の否定」ということになる。


日本は20年以上もデフレが続いていますが、原因はコレです。


民間が負債や投資を増やさないならば、政府が国債を発行し、
インフラ整備等に支出をする。
さもなければ、資本主義経済は維持不可能。
ところが、現実の日本には「政府の負債」「国の借金」とレッテルを貼る。


通貨発行権を持つ政府は自国通貨建ての負債を増やしても
財政破綻することはありません。
デフレ下では、通貨発行権を持つ政府しか、負債を拡大することができません。
早い話し、おカネを生むコトが出来るのは日本政府というコトになります。


まぁ、民間の負債・投資不足を政府が補うことを妨害しようとする勢力の
先頭に立っているのが財務省ですが、財政破綻論者たちは、
国民が豊かになることを妨害する「国民の敵」であると同時に、
「反・資本主義者」でもあるというコトです。


冒頭に書いた西郷さんの言葉ですが、
「ついには外国の支配を受けることになる」 
ま、経済的に貧弱であれば、簡単に支配を受けてしまいます。
ですから「我が国の本体を据え、その基礎の上に教化を行ない」
というコトが大切なワケですが、
これは、官僚への躾けを意味するのかもしれない。