(Hine's 兄さん) 徒然雑記

不定期更新ですが、徒然に思うコトを書きとめてみる

米中冷戦が本格化する


「一国二制度」台湾に迫る 中国の習近平氏が演説 (リンク先)


1979年元日、台湾に平和統一を呼びかけた「台湾同胞に告げる書」の

40周年記念式典が1月2日、北京で開かれ、「祖国統一は必須であり必然だ」と
「一国二制度」の具体化に向けた政治対話を台湾側に、習近平国家主席が迫った。


「武器の使用は放棄せず、あらゆる必要な措置をとる選択肢を残す」

と述べ、「外部勢力の干渉や台独(台湾独立)分子」に対しては
武力行使を辞さない姿勢を改めて強調。
蔡政権への接近を強めるトランプ米政権を念頭に「台湾問題は中国の内政で、
中国の核心的利益と民族感情に関わることであり、
いかなる外部の干渉も許さない」と牽制した。

                             株式会社 産経デジタル 2019/01/02 18:24


- 5項目の台湾政策を提示 -

(1) 台湾同胞も中国人であり、ともに「中華民族の偉大な復興」を推進する

(2)「一国二制度」の台湾モデルを模索する

(3)「一つの中国」原則を堅持し、台湾独立には絶対反対。

  武力使用の選択肢も放棄しない

(4) 中台の経済協力を進め、融合的な発展により平和統一の基礎を築く

(5) 共通の文化を持つ同胞が心を通わせる交流を止めず、

  平和統一に向けた合意を育む

まぁ、すぐにわかるウソだらけの提示ですが、

これで、中台関係は習近平の対外強硬策へ、明確に突入した。


で、直後に、台湾では蔡英文総統が会見を開き、習近平が提示した

「一つの中国」「一国二制度」などに対して、「台湾は絶対に受け入れない」

「台湾2300万人の人民が、自由と民主主義を堅持していることを尊重すべきだ」

と反論しているそうです。


今回の習近平演説で人々の注意を集めたのが、

「何人も中国人に対して偉そうに指図することはできない」という、

アメリカを意識した発言。

昨年9月にペンス(米副大統領)が・・・

「米国は中国に自由が経済だけでなく政治にも、各分野に行き渡り、

中国が自由主義の原則を尊重し、私有財産、個人の自由や宗教の自由を尊重し、

人権を尊重することを望んでいた、が、こうした望みは失われた」

と中国を批判した演説がありましたが、ま、習近平のペンス演説への回答でしょう。


中国にとって2019年は建国70周年の節目であり、

10月には大規模な軍事パレードを開く予定もあります。

対外的に強硬な姿勢を見せ、国民の不満をそらしたり、

国内の引き締めを行うのは中国の常套手段で、そもそも、台湾を支配することは、

2021年に結党100周年を迎える「中国共産党の悲願」というモノです。


仮に「武力行使も辞さない」と宣言している中国が台湾を侵略すれば、

その目と鼻の先にある沖縄が取られるのも時間の問題ですが危機感なしの日本人。

ローラちゃんまで出てきて埋め立て反対とかで署名活動をしています。


安倍首相は「政権の延命」を考えている場合ではないのだが、気付かぬふり。

そんなコトより、1月21日に行われる日露首脳会談で、

プーチン大統領と北方領土返還などの条件を付けない形での

「日露平和条約」締結を前進させ、「消費増税の中止」を宣言し、

「減税による税収増」を目指し、経済を強くし、防衛力を強くする。

中国封じ込めに動くアメリカと共闘すべく、日米露で手を組むべき。


米中冷戦の本格化が始まる2019年、

日本の選択が良くも悪くも、国際社会の流れを変える可能性がある。

と、思うのだが、いやはや、なんとも・・・・

国民が、どういう立場に置かれているのか理解しないとなぁ~・・・・